Water Proof

こんにちは。
A Study In Secretsの新沼研です。

面白いミステリーの条件として、

「冒頭で魅力的な謎が提示される」

ことが挙げられます。

冒頭で提示された常識ではあり得ない「謎」が「意外な結末」によって、見事に解き明かされるのです。

これから紹介するのは、正にそんな「謎」と「意外な結末」のマジックです。

観客は冒頭で、あなた（＝演者）のあり得ない「奇行」を目撃します。

一般観客は勿論、マジシャンであってもこんな行動は見た事がないはずです。

「え？ちょっと何してんの・・・？」
「は？いきなりそんなことするの？」
「そんなことして何の意味があるの・・・？」

全ての展開には意味があり、まさに物語のような「起承転結」を経て、全てが終息するクライマックスへと繋がります。

是非、他のカードマジックでは味わえない「困惑」と「驚き」をあなたの観客に届けてください。

観客に一枚のカードを引いてもらい、傍に置いておいてもらいます。

「今日はちょっと変わった方法であなたのラッキーカードを占ってみたいと思います。」

と言って、あなたは突然、トランプの側面を水で濡らし始めます。当然トランプにはシミ（濡れた跡）ができます。

その後あなたと観客は、「占い」の儀式を行います。

「占いの結果が出ました。よく見てください・・・」

と言って、再度トランプの側面を見ると、最初に水でつけたシミが「あるカード」の名前を示す形になっています。

「あなたの選んだカードは××でしたか？」と尋ねると、観客は首を横に振ります。

「××でしたら、幸運だったのですが残念ですね・・・いや、待ってください。もしかしたら・・・」

次の瞬間訪れる「意外かつ鮮やか」なクライマックスに、観客は思わず言葉を失うでしょう。

「Water Proof」を演じる時にワクワクするのは、始まりの瞬間です。

観客は必ず「え？何してんの？」、という反応をします。
これは、通常のカードマジックでは得られない反応です。

さらに、「観客の引いたカード」「ラッキーカード」そして「水文字」
全ての意味がクライマックスに回収されます。

演じていて病みつきになるトリックです。

当初、この作品は完全に自分の趣味で演じることを考えていましたので、かなり難しい技法の使用を前提としていました。

手順の都合上、ただでさえ難しいテクニックを濡れたデックで行う必要があり、よほど技術に自信のない方以外、厳しいトリックだったのです。

トリックの性質上「技法は不可欠」と思っていましたし、万人向けに発表するには明らかに向かないなと半ば諦めていました。

しかし、もう一つある原理との組み合わせに気付いた時、状況は一変しました。

不可欠だった技法は一切不要となり、難しい技法どころか簡単な技法すら不要となってしまったのです。

二つの原理が、全て行ってくれます。

レストランでもバーでも、どこにでも「水」はその場にあります。
あなたがするのは、「Water Proof」を持って出かけることだけです。

Water Proofを演じるためには、事前準備が必要です。
解説書には、準備に必要な道具、そして、準備の詳細な方法が解説されています。

道具は文房具店やAmazon等で簡単に入手することができます。

トリックデックは付属しない代わりに、リーズナブルな価格設定とさせていただきました。

解説書に収録されているのは、「Water Proof」だけではありません。
それぞれ、単体の商品やDVDとして販売されていてもおかしくない、キラーエフェクトが３つ収録されています。