Dream Tour 2 by David Yoshida

David Yoshida氏のデビュー作「Dream Tour」のためにA Study In Secretsが特注でデザインしたカードです。

題材としたのは、世界各地の名所26ヶ所。
ヨーロッパ、中東、アジア、北米、南米の5エリアから各5ヶ所ずつ+日本の名所1ヶ所で構成されています。

絵はがきをイメージした洒落たデザインはマジック用品とは思えないほど。

全てのカードには、美しい写真と共に、国名、名所名が記載されています。

また、5つのエリアは、5色に色分けされており、眺めているだけで楽しく、インスピレーションを刺激される素材に仕上がっています。

実はそれは、大変勿体ないことです。

「Dream Tour」の手順は大変優れた物ですが、Dream Tourデックには、まだまだ沢山の秘密が隠されています。

「秘密」と言っても、未公開の特別な仕掛けがカード自体に施されている訳ではありません。

Dream Tourデックだからこそ、演じられる不思議で楽しいマジックがまだまだ潜んでいたのです。

Yoshida氏の原稿を読んだとき、私は思わず唸りました。

「Dream Tour」製作時、私達には、密かな野望がありました。それは、Dream Tourデックをトランプでもなく、ESPカードでもない、一つの新しいマジック・ツールとして、活用することでした。

「Dream Tour」という核になる手順を持ちながらも、様々なマジックに応用可能な、そんな汎用性の高いマジック・ツールに育てたい、という「夢」が、Yoshida氏にも私達にもあったのです。

たった一つの手順しか演じられないマジック道具ではなく、汎用性の高いツールにするための工夫が、Dream Tourデックには、随所に散りばめられています。

例えば、5エリア×5ヶ所＝25種類、という構成は、5種類（丸、十字、波、四角、星）×5循環のESPカードに対応させた枚数となっています。

あるいは、日本の「富士山」を加えて、合計26枚という枚数は、2デック揃えると、ちょうどトランプと同じ枚数となるように考慮されています。

トランプやESPカードで行うトリックをDream Tourデックで行うだけで、ストーリーを簡単に工夫することができます。

良くあるカードマジックも、Dream Tourデックで演じるだけでひと味違ったものに見えるから良いよね。そう、私は思っていました。

吉田氏に「Dream Tour 2」の作品を見せてもらうまでは。

Dream Tourの発売から数ヶ月。

吉田氏の作品はどれも、私の想像を凌駕する物であったのです。

私は、Dream TourをトランプやESPカードの代用品に近い物だと心のどこかで考えていました。

しかし、それは誤りでした。

Yoshida氏の作品はどれも、Dream Tourデックの特長を演出の上でも、トリックの上でも、最大限に活用した、魅力あふれるマジックばかりだったのです。

Yoshida氏の魂が込められた作品をここに紹介したいと思います。

観客は好きな場所、行ってみたい名所を選びます。『行きたいな、ピラミッド、エジプト』などと、好きな名所、場所に応じてカードを配っていくと、不思議なことに好きな場所のカードが現れます。

「国名」「地名」というDream Tourデックならではの要素を最大限に活用した作品。

あなたは観客と一緒に25ヶ所の名所カードからそれぞれ5枚を選び出します。お互いに一番行きたい名所カードを前に置き、残り8枚のカードを混ぜた後、裏向きのまま交互に選んで行きます。

それぞれが自由意志に任せて選んだカードですが、想いが強ければ、自分の行きたい名所カードが全て自分の手元に集まります。そして、あなたは観客と一緒に世界一周旅行に旅立ちます。

なたはカリスマ・ツアコンとなり、的確な指示を出しながら、観客に自由な世界旅行を体験してもらいます。もちろん、旅が終われば観客は無事に日本へ帰国します。

とある有名なトリックのバリエーションですが、演出・原理共に、Dream Tourデックにピッタリの作品に仕上がっています。この組み合わせの良さには私も舌を巻きました。この作品だけでも、「Dream Tour 2」の価値は十分にあるでしょう。

25ヶ所の名所から無意識のうちに選んだ一つの名所、そして、あなたと観客が選んだツアーの行き先、これらのエリアが偶然にも一致します。

2名の観客にそれぞれ名所カードを引いてもらいます。カードを戻し混ぜます。デックを5つに分け、端のパケットから回転させながら集めます。表を向いたカードはハズレです。残りのカードを同様にして回転させながらくじ引きします。最後に2枚のカードが大当たりとなりますが、いずれも観客の名所カードです。大当り！

Dream Tour × Shufflers !?

Dream Tourデックをいじっている内に、一つ、面白い発見がありました。

「Dream Tourデックに出来て、トランプには出来ないカード当て」を思いついたのです。

現象は以下の通りです。

良くシャッフルされたDream Tourデックから、好きな一枚を選んで覚えてもらいます。

観客のカードを戻し、良くシャッフルし、さらに観客自身にも良くシャッフルしてもらいます。

デックを受け取り、あなたはノーヒントで、観客の思い浮かべた名所を読み取って当てることが出来ます。

シンプル極まりない手順ですが、効果は絶大です。マークト、クリンプ等、カードに物理的な変化を行う必要はありません。ピーク、フォース等のテクニックも一切不要です。

秘密のヒントはDream Tourデックの「デザインそのもの」にあります。

もちろん、もともと意図してデザインした訳ではないので、たまたまそのようなデザインであったことを上手く利用して、コロンブスの卵的発想から、シンプルかつ不思議な作品が生まれました。

この秘密を知れば、あなたはDream Tourがますます手放せなくなるに違いありません。

Bonus Trickとして、50部限定でお付けいたします。

「不思議で、手軽で、何より楽しい。Dream Tourデックの魅力を120%引き出す、珠玉の作品集です。Dream Tourデックの本当の秘密を手にしてください。」新沼研

「いよいよ新たな世界へ旅立つ約束の時きがやってきました。
世界の名所をデザインした『Dream Tour Deck』を片手に、未知なる５つのトリックで新たな旅をしてみませんか。」David Yoshida

いつもA Study In Secretsを応援して下さる皆様に、一週間限定の特別価格をご用意いたしました。

「Dream Tour」は製産終了しておりましたが、「Dream Tour 2」のリリースを記念して50部だけ追加製産いたしました。「Dream Tour」を入手できる最後のチャンスです。

Dream Tour単品についてはこちらからどうぞ。

また、Dream Tourデックのスペアが欲しい方のために、デックのみのパッケージもご用意いたしました。こちらはデックのみで、解説は付属いたしませんので、既に「Dream Tour」をお持ちの方のみご注文ください。

商品の発送は、5月15日（木）より順次、行います。